概要
ムードル(Moodle)はオープンソースのLMS(学習管理システム)で、世界中の多くの学校や企業で利用されており、100万人を超えるユーザが存在しています。
そして、日本ムードル協会(Moodle Association of Japan, MAJ)は非営利団体であり、日本のムードルユーザーが各組織でムードルを利用するための学習コミュニティを提供する組織です。
日本ムードル協会の最も大きな活動として、一年に一度、ムードルムートと呼ばれる「ムードル」の教育者、研究者、開発者が集う学術会議が開かれ、ムードルユーザーによるプレゼンテーションやワークショップが多数行われます。
2008年から毎年開かれているムードルムートですが、今年は2月15日(水)〜17日(金)の3日間、会場は茨城キリスト教大学で開催されました。
当社インフォザインは日本ムードル協会の2022年度のゴールドスポンサーとなっており、この度、展示ブースだけでなく、商用プレゼンテーションの場もいただきました。
Moodle Moot 2023 茨城大会
新型コロナウイルス感染症の影響で2年間はリモート開催だったというムードルムート。
今年は現地開催が復活し、国内外からの参加者たちの日本語・英語が混じる活発なセッションが行われました。
運営の方や参加者の中には、大学で英語の教鞭をとる先生も多く、英語でのセッションの部屋に入ると、まるで外国にいるような雰囲気でした。
会場は、茨城県日立市にある私立大学、茨城キリスト教大学の講義棟を借りて開催されました。
最寄駅の大甕駅から直結して便利な場所でありながら、約13ヘクタールという広大な土地に認定こども園・中学校・高等学校・大学・大学院が集まる学園で、キャンパス内を歩いていると、元気な子どもたちの声が聞こえたり、美しい緑が広がっていたりと気持ちの良い空間です。
ムードルムートはコミュニティが中心となって運営されるイベントであり、会場となる大学は場所だけでなく、学生によるサポートも提供をしてくださるのだそうです。
バイリンガルの元気で気が利く学生スタッフの皆さまには大変お世話になりました。
企業展示の部
2022年度のスポンサーになっている企業は、学生食堂のスペースを借りて展示を行いました。
当社は今回が初めてのムードルムート出展でしたので、はじめは右も左もわからずでしたが、同じ会場では公式パートナー企業やムードルの分野で業績のある企業が出展されており、色々と助けていただきました。
遠方から参加されたいた方も多かったのですが、オンライン開催では味わえなかったであろう、雑談なども含め、理事の皆さまや、基調講演で招待されていた方々からも貴重なお話を聞かせていただき大変勉強になりました。
(参考文献)2023年3月2日取得
商用プレゼンテーションの部
ムードルムートではスポンサー企業がムードルに関連する自社のサービスや製品についてプレゼンテーションをする場もいただけました。
当社では、「LMS with CBT, Moodle with TAO」をテーマに、下記の3つのサブテーマで発表を行いました。
- これからのLMSとデジタルエコシステムについての展望
- MoodleとTAOのLTI連携の具体的な方法の紹介
- TAOクラウドJPのご紹介
2015年にEDUCAUSEが提案した「次世代のデジタル学習環境(NGDLE:The Next Generation Digital Learning Environment)」という概念では、MoodleのようなLMSやTAOのようなCBTをはじめ、様々なアプリケーションがLTI連携で相互につながり、学習者中心の「デジタルエコシステム」の実現を目指しています。
NGDLEの5つの基盤要素
- Interoperability and Integration(相互運用性と統合)
- Personalization(個人への適合化・最適化)
- Analytics, Advising, and Learning Assessment(分析、アドバイス、学習評価)
- Collaboration(協働)
- Accessibility and Universal Design(アクセシビリティとユニバーサルデザイン)
「相互運用性」はTAOの最も大きなCBTプラットフォームのTAOクラウドJPは、LTIに対応しており、LMSとのLTI連携が可能です。
国内の大学でもLMSと連携させたCBTによるアセスメントテストの導入を検討いただけるよう、今後もご提案してまいりたいと思います。
MoodleMoot2023茨城大会でのインフォザインの発表資料は下記よりダウンロードいただけます。(フォームにご入力後、送信ボタンを押してください。)
ITと教育の分野でのイノベーターとしてのインフォザイン
「株式会社インフォザイン」は、東京 上野にオフィスを構え、教育とテクノロジーを融合させたEdTech分野でビジネスを展開しています。
「オープンソースとオープンスタンダードを活用し、教育の未来を創る」ことを目指し、特に力を入れているのは、ルクセンブルクのOAT社が開発したWebベースでアセスメント・テストを実施するためのCBT(Computer Based Testing)プラットフォーム「TAO」をベースとした新サービスの開発と提供です。
オンラインアセスメントのためのSaaS版CBTプラットフォーム「TAOクラウドJP」をはじめ、学力調査、大学入試、各種資格・検定試験などのCBT化に実績のあるアセスメントサービスを提供しています。
また、教育DXを推進するため、教育に興味を持っているITエンジニアはもちろん、教育分野に課題意識を持っている人材も広く募集しています。
サービスや採用情報などへのご質問もお気軽にお問い合わせください。