日本IMS協会は2022年8月25日から27日までの3日間、IMS Japan Conference 2022をオンラインにて開催し、今年の開催テーマである「国際技術標準の「社会実装」に向けて~教育DXとデジタルエコシステムの展開」について講演やセッションが行われました。
「一般社団法人 日本IMS協会」は教育のためのIT技術標準の開発・普及促進を行う団体で、国際標準化団体1EdTech Consortium Inc.(旧IMS Global Learning Consortium )に参加する日本の大学や企業などにより2016年に設立されました。
日本IMS協会設立以来の企業会員である当社インフォザインは、初日のライトニングトーク及び3日目の部会セッションにて登壇の機会をいただき、CBTプラットフォーム「TAO」のご紹介と、「QTI(Question and Test Interoperability)の概要」の講演を行いました。
GIGAスクール構想のもと、コロナ禍においてその必要性が高まったこともあり、日本の教育現場ではひとり1台環境が短期間で実現しつつあります。
その先には、教育や学習の改善にデータが活用され、作業の自動化、教職員の働き方改革、学習のパーソナル化が現実のものになろうとしています。
教育情報システム間のシームレスなデータ連携を図り、新たな付加価値サービスの実現と、教育DXの未来を考えるため重要になってくるのは、国際技術標準による相互運用性(インターオペラビリティ)を保証したデジタルエコシステムを展開することです。
その中で、CBTプラットフォーム「TAO」はQTI及びLTIという二つの国際技術標準に対応しており、作成した問題データを他システムとの間で相互利用できるため、単一のシステムで完結することなく、複数のシステムが連携したエコシステムの実現を可能にする技術として注目されています。
初日のライトニングトークでは下記の内容をご紹介しました。
実際の問題作成画面や受検者画面を動かしながら、操作性をご覧いただきました。
次世代の受験モジュールでは、強化されたアクセシビリティ、改良されたユーザーインターフェース、画面サイズに応じたレスポンシブレイアウトが体験いただけます。
3日目のQTI関連標準国内適用検討部会では下記の内容をご紹介しました。
当日のその他の講演の一部は資料及び動画がIMS協会公式サイトにてご覧いただけます。
「IMS Japan Conference 2022」の動画、発表資料
株式会社 インフォザイン Biz Devグループ マネージャー 永井 正一
国際技術標準であるQTIおよびLTI規格に準拠し、問題・テスト作成から実施・採点までをサポートする、オープンソースCBTプラットフォームです。
詳しくはTAO Coreのページをご覧ください。
OECD PISA/PIAACなど海外での大規模アセスメント実績も多く、日本では文部科学省の「学びの保障オンライン学習システム(MEXCBT)」も、CBTシステムがTAOにて開発されています。
「株式会社インフォザイン」は、東京 上野にオフィスを構え、教育とテクノロジーを融合させたEdTech分野でビジネスを展開しています。
「オープンソースとオープンスタンダードを活用し、教育の未来を創る」ことを目指し、特に力を入れているのは、ルクセンブルクのOAT社が開発したWebベースでアセスメント・テストを実施するためのCBT(Computer Based Testing)プラットフォーム「TAO」をベースとした新サービスの開発と提供です。
オンラインアセスメントのためのSaaS版CBTプラットフォーム「TAOクラウドJP」をはじめ、学力調査、大学入試、各種資格・検定試験などのCBT化に実績のあるアセスメントサービスを提供しています。
また、教育DXを推進するため、教育に興味を持っているITエンジニアはもちろん、教育分野に課題意識を持っている人材も広く募集しています。
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