概要
教育のためのIT技術標準の開発・普及促進を行う「一般社団法人 日本IMS協会」は国際標準化団体1EdTech Consortium Inc.(旧IMS Global Learning Consortium )に参加する日本の大学や企業などにより2016年に設立された団体です。
日本IMS協会は2022年8月25日から27日までの3日間、IMS Japan Conference 2022のオンライン開催を予定しており、それに先立ちプレセミナーが催されました。
プレセミナーのテーマは「オンラインテスト(CBT)システムから広がるデジタルエコシステム ~ 海外の事例と国際技術標準」。
ルクセンブルグから来日したTAOの開発元であるOpen Assessment Technologies(OAT)社 CEO、マーク オズワルド氏による特別講演がオンラインにて配信され、2015年秋よりOAT社とパートナー契約を締結している当社インフォザインも、日本におけるオンラインテストシステムの今後の展望についてお話しさせていただきました。
背景
CBTプラットフォームTAO(タオ)は、OECDのPISA調査をはじめ、海外でも同時受験者20万人規模の実績のある、オープンソースのCBTプラットフォームです。
「国際技術標準の「社会実装」に向けて~教育DXとデジタルエコシステムの展開」を今年のIMS Japan Conferenceのテーマに掲げていることからも分かるように、国際技術標準に準拠したオープンソースソフトウェアを採用したデジタルエコシステムを可能にするTAOは非常に注目されています。
今回はそのTAOの開発会社のOAT社 CEO マーク オズワルド氏の来日に合わせ、特別講演としてプレセミナーが開催されました。
内容
マーク オズワルド氏の特別講演では、OAT社のプロダクトであるTAOを用いたフランス、オランダ、リトアニアにおけるオンラインテストの事例が紹介されるとともに、QTI、LTI等のEdTech技術標準を用いたデジタルエコシステムへの展開の解説が行われました。
続いて日本におけるオンラインテストシステムの事例を紹介するパートを講演したのは、当社インフォザイン Biz Devグループ マネージャー 永井 正一。
講演の中では、TAOについての概要説明に続き、文部科学省オンラインシステム(MEXCBT)を始めとするTAOを用いた事例として、いくつかの日本における具体例をもとに導入から実施までの方法を報告しています。
- 高等学校における実証研究
- 小学校おける実証研究
- 中学校における大規模調査
- 学びの保障オンライン学習システム導入に係る調査研究事業
- 大学入試における活用
プレセミナーの概要と当日の講演の動画はIMS協会公式サイトからご覧いただけます。
IMS Japan Conference 2022 プレセミナーの動画、発表資料
株式会社 インフォザイン Biz Devグループ マネージャー 永井 正一
大規模同時テスト対応のCBTプラットフォームTAO
国際技術標準であるQTIおよびLTI規格に準拠し、問題・テスト作成から実施・採点までをサポートする、オープンソースCBTプラットフォームです。
詳しくはTAO Coreのページをご覧ください。
OECD PISA/PIAACなど海外での大規模アセスメント実績も多く、今回のプレセミナーでのマーク オズワルド氏の講演ではフランス、オランダの事例のほかリトアニア国立教育庁での導入事例などが紹介されました。
ITと教育の分野でのイノベーターとしてのインフォザイン
「株式会社インフォザイン」は、東京 上野にオフィスを構え、教育とテクノロジーを融合させたEdTech分野でビジネスを展開しています。
「オープンソースとオープンスタンダードを活用し、教育の未来を創る」ことを目指し、特に力を入れているのは、ルクセンブルクのOAT社が開発したWebベースでアセスメント・テストを実施するためのCBT(Computer Based Testing)プラットフォーム「TAO」をベースとした新サービスの開発と提供です。
オンラインアセスメントのためのSaaS版CBTプラットフォーム「TAOクラウドJP」をはじめ、学力調査、入学試験、検定試験などのCBT化に実績のあるアセスメントサービスを提供しています。
また、教育DXを推進するため、教育に興味を持っているITエンジニアはもちろん、教育分野に課題意識を持っている人材も広く募集しています。
サービスや採用情報などへのご質問もお気軽にお問い合わせください。